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2013年12月11日水曜日

枯れ木

冬枯れの木々を見る度に、寒い冬を来春咲く日を待ちわびている様子にいつも感動していました。
葉を落とし裸の枝が痛々しいほど、愛おしくも思えます。
しかし、今年は違っています。
父が昨年まで、散歩道で眺めていた桜の木が、私には羨ましくてなりません。この木々は、来春も花を咲かせることでしょうが、父はもうそれを見ることができなくなりました。
桜の木は、枯れて今は見る影もありませんが、また来春は蘇るのです。
そんなことを思うと、心が悲しみで一杯になります。
世をはかなんでも仕方がありません。私たちには死はつきものなのです。死は、決して特別なものではないのだと、自分に言い聞かせて、自然の摂理に身を任せ、癒されていくしかありません。
私なりに傷みを克服するしかありません。

冬枯れの
百年桜
咲く日待つ

葉を落とし
命をつぐむ
恋慕かな

一生の
花の咲く日は
短けり





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