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2011年6月28日火曜日

飛べない白鳥、津波を生き延びる

3月11日の東日本大震災の前までは、岩手県久慈市の河口付近は白鳥の越冬地となっていました。
2005年ころから一群の白鳥がこの地に越冬し、飛び立った後に、一羽だけ取り残されました。その白鳥は左羽を失っていて、飛ぶことができませんでした。
付近の住民たちは、その白鳥を気遣って、世話を始めました。名前を「ソロ」と名付け、餌付けをしました。
しかし、地震がその地を飲み込み、6人の人々が行方不明や死亡し、800世帯が被災しました。そして、その白鳥もそれ以来姿を消し、安否が途絶えていました。

4月17日に、川の中州の瓦礫からソロの姿がありました。幾分、憔悴しやつれて見えました。
ともあれ、ソロは人々の復興への希望のシンボルとなっています。
ソロのおかげで、人々は喜びと復興への勇気をもらいました。


飛べない白鳥、津波を生きのびる

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