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2011年9月9日金曜日

国民幸福度指数

「国民幸福度指数」が一番高いことで知られているブータン王国は話題になりました。GNHとは、国民幸福度指数をさし、GNPは国民総生産のことです。日本は中国に次ぐ世界第三位のGNPです。昨年以前は、第二位でありましたが。

このブータンに関して、日本人女性で、かつてコンサルタントとして企業を相手にマネージメントをしていたのが、今はブータン政府のフェローシップとして現地で働いているという人のコラムを読む機会がありました。
それによると、なぜブータンの人々は幸福度指数が高いのかがよくわかります。
ここにその一部を抜粋引用させていただきます。

「ブータンの幸せ力」
第2回『「幸せの範囲」が広いほど楽しくなる』で書いたように、そもそもチベット仏教を信じるブータンの人にとっての幸せとは、現世の自分の幸せのことだけではありません。自分の家族・友人など近しい人の幸せもひっくるめての幸せですし、また、現世で功徳を積むことで得られるであろう来世の幸せでもあります。  そんな風に幸せの範囲を広くとっている彼らは、自分の身にちょっとやそっと嫌なことが起こっても、行き詰まって絶望したりしません。「私は運が悪かったけど、家族がみんな元気だし、まぁいっかー」だとか「来世はもうちょっとよくなるように、祈っておくかー」とうまく切り替えます。

「これでいいのだ」と思える肯定力  また、第3回『「この人は、もうすぐ死ぬんだし」えっ!』でもご紹介した通り、ブータンの人たちは、そもそも、人間がコントロールできることの範囲はそんなに広いと思っていない、人間の力を過信していないように見えます。大自然の中では人間は無力ですし、また現世でもがいてもどうすることもできない前世からの因果もある、と心得ています。このため、何か意図しないことが起こったとしても、「まぁ、仕方ないね」と割り切ることができます。引きずらないで、さっぱりと諦めることができるのです。  ある時、ブータンの友人がこう言っていました。  「あるところにいて文句ばかり言う人は、別の場所に行ってもきっと文句ばかり言う。今いる場所で幸せを感じられる人は、別の場所に行ってもきっと幸せを感じることができる。そういうもんさ」  ブータンの人たちが自信満々に「どうだ、いい国だろ」と胸を張ることができるのは、ブータンという国のよさももちろんあると思いますが、それだけでなく、ブータンの人たち自身の「これでいいのだ」と思える肯定力が強いことも一因ではないかと思います。

ブータン的である、ということ

【最終回】ビジョン、リーダー、そしてコミュニティ 御手洗 瑞子  

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110823/222222/?P=3


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