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2013年1月10日木曜日

ジャン・バルジャンに学ぶ人生観

2年前の未解決殺人事件の容疑者が警察官であったことに、たいへんなショックを受けました。本来は、国民の安全を護り、悪と戦うべき任務につき、事件以後も働いていたのです。
彼は近所では協力的な市民でもあったということです。
彼が及んだ犯行が徐々に明らかになってきましたが、さらに驚くべきことには、犯行の手記を書いたCDRを出版社に送り売りこんでいたという事実です。新聞紙上に掲載された文面たるや、鬼畜の犯行を犯したとは思えぬほどの慇懃無礼、厚顔無恥、ほとんど病気だとしても、許されざる行為です。本当に、困惑と失望感に苛まれてしまいます。
ところで、私はレミゼラブルのジャン・バルジャンを思い出します。彼は、貧しさゆえに飢えた姪のためにパンを盗んだ罪で、19年間にわたり投獄されます。罪人の汚名を着て生活することはたいへんでしたが、世話になった司教からの慈悲あふれた愛によって生まれ変わり、正義を貫き通します。そして、人に乞うことも狡さに拘ることも一切ありませんでした。
私は、容疑者Kに対して、あわれで、救いようのない悪としか言いようがありません。
もう二度と、このような恐ろしい犯罪を見たくありません。
それにはどうしたら良いのか....と、考えます。特に、これからの子供達には、生きる尊さや、高貴な精神を植え付けていかなければなりません。
つまり、良き人生とは、健康と、正義感と、自分を律することによるのだということを。


声明文

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