森は、人生と向き合える場所なのだ。
僕が森へ行ったのは、丹念に生きたかったからだ。
生活の本質的な事実のみと向き合って、生活が教えてくれるものを自分が学べるかどうかを確かめたいと思ったからだ。さらに、死ぬときになって、自分は生きていなかったと気づきたくなかったからだ。人生とは言えないものを生きたくはなかった。
生きるということはこんなにも大切なことだから。
また、やむにやまれぬ場合でないかぎり、あきらめたくはなかった。
[ 孤独の愉しみ方、服部千佳子 訳]
デビッド・ヘンリー・ソローは、ウェルデン湖畔に2年2カ月2日間過ごし、1854年にそこで暮らし得た人生の極意を記した「ウェルデン」を発行しました。
その著書には、生活環境が人生に多くの恩恵をもたらすことを示唆し、その内容は、私たちの人生には、余計な物を取り除き、「簡素に簡素に!」ということを一貫して述べています。
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